物流ニュース 6月2008年

25/06/08 ポート・フィリップ湾の水路浚渫作業は順調 − ビクトリア州
25/06/08 ワイン製造の樽や桶に輸入許可書が必要に − 豪検疫検査局
25/06/08 カンタス航空が豪消費者委と示談協議 − 貨物運賃カルテル問題
25/06/08 タスマニア州での鉄道事業買収に9社が興味を示す
25/06/08 運輸部門によるオーストラリア経済への貢献度が5.8%増加
18/06/08 燃料価格の高騰でNZへの寄港を取り止め − CMA CGM
18/06/08 パシフィック・ナショナルがタスマニア州の鉄道事業から正式に撤退
18/06/08 冷凍アガリクス茸の輸入を禁止 − 豪検疫検査局
18/06/08 小麦を輸出する海上コンテナーの数が不足 − アデレード
18/06/08 生体牛運搬船が海賊に襲われる − セレベス海
18/06/08 豪ハルフォード・インターナショナルを買収−NZメインフレイト社
11/06/08 昨年の豪州国際空港の貨物取扱量が76万トン以上で過去最高
11/06/08 韓国の現代商船がオーストラリアへの運航を再開
11/06/08 IATAがACCCに現在の貨物タリフ・システムの適用延期を要請
11/06/08 コールド・チェーン輸送のPure Logistics社に管財人が指名される
11/06/08 北京オリンピック・パラリンピックのロジ業務を担当−シェンカー
04/06/08 業績好調、豪州での今後の投資効果に期待−NZメインフレイト社
04/06/08 フリーマントル港の従業員が窃盗などの容疑で逮捕
04/06/08 税関の輸入許可取得せず貨物を動かし罰金 − 西オーストラリア州
04/06/08 高性能のレーザー・ポインターを輸入禁止 − 連邦政府
04/06/08 4月の輸出コンテナー取扱量が過去最高 − メルボルン港

                                                             

06月25日2008年 ポート・フィリップ湾の水路浚渫作業は順調 − ビクトリア州
  第1四半期の報告書によると、ビクトリア州ポート・フィリップ湾の水路浚渫プロジェクトは、予定より早めに進んでおり、環境に与える作業の影響も基準範囲内に収まっているとしている。 メルボルン港湾公団(PoMC)の報告書によると、「水路浚渫作業は環境への問題もなく、予定よりも約1ヶ月間早くなっている。 水質の変動も通常より低く短期的で、湾内に長期的な影響を及ぼすものではない」としている。 水路浚渫作業が始まって3ヶ月の間に、全体で2,290万立方メートルの土砂を堀り上げる作業のうち、330万立方メートルの作業が完了した。 同州政府のティム・パラス港湾相は、「今回の水路浚渫プロジェクトは非常に順調に進んでおり、すでに全体の14%の浚渫が終わった。 この調子で進むと2009年の夏にはすべてが完了する。 今回のプロジェクトは、環境への影響を最小限に留めるために厳重な環境管理が条件となっている」と話した。 (Source: LLDCN, 24/06/08 "Port Phillip Bay channel deepening on track")
06月25日2008年 ワイン製造用の樽や桶に輸入許可書が必要に − 豪検疫検査局
  オーストラリア検疫検査局(AQIS)は、2008年9月28日から、ワイン樽とワイン製造に使われる道具の輸入条件が変更になると発表した。 変更内容は、ワイン樽、タンク、醸造に使用する桶を輸入する際には事前の輸入許可書が必要になり、輸入時に製造業者の正式な申告書や植物検疫証明書がなければ、強制的に検疫処理を行なうことになる。 今回の輸入条件の変更は、商業目的だけでなく、非商業目的に輸入されるものも対象となる。 輸入許可書の申請はAQISのウェブサイトwww.daffa.gov.au/aqis/import/application/forms/agricultural-productsを参照。(Source: AQIS, Public Quarantine Alert PQA0559 "New Import conditions for Wine barrels and associated wine making materials")
06月25日2008年 カンタス航空が豪消費者委と示談協議 − 貨物運賃カルテル問題
  報道によると、カンタス航空は、国際航空貨物運賃カルテル容疑に関して、オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)とヨーロッパ委員会に対し示談で問題を解決するとしている。 豪州の日刊経済紙ファイナンシャル・レビュー紙は、カンタス航空が問題解決のために、何千万ドルの示談金でACCCと協議していると報道した。 カンタス航空と一部の航空会社は、ヨーロッパ委員会にも同カルテルの責任を認めることを示唆している。 昨年カンタス航空は、アメリカ司法省に対して有罪を認め、6,100万米ドルの罰金を支払っている。 (Source: Aircaro Asia-Pacific, 18/06/08 "Qantas to settle cartel claims?")
06月25日2008年 タスマニア州での鉄道事業買収に9社が興味を示す
  アシアノ社の広報担当者は、「パシフィック・ナショナルのタスマニア州での鉄道事業の売却に、9社が買収に興味を示している。 今後売却に向けた作業を始め、9月には完了する予定である」と発表した。 5社からは買収の意向を書面で受け取る予定で、ほかの4社とは現在協議しているところである。 パシフィック・ナショナルは今後も、タスマニア州政府と買収の意向を示している会社と協力して、タスマニア州での鉄道事業の長期的な安定に努力していく」と発表した。 一方、日刊紙のMercury紙によると、タスマニア州政府が、現在パシフィック・ナショナルが保有している鉄道貨物輸送契約が陸上輸送業者に移っていくことを阻止することは不可能であるとしている。 しかし、同州のグラエム・スターゲス インフラ相は昨日の議会で、「現在鉄道で運んでいる貨物は、陸上輸送には向いていない」と話した。 トラック業者のチャス・ケリー氏は、「280万トンの鉄道貨物をトラックで輸送することは可能で、利益が出る可能性があるので、輸送契約の入札には参加していく」と話した。 (Source: LLDCN, 19/06/08 "Nine potential buyers interested in Tasmanian rail")
06月25日2008年 運輸部門によるオーストラリア経済への貢献度が5.8%増加
  最近の公式統計によると、2007年8月までの過去12ヶ月において、オーストラリア運輸部門の経済貢献度が5.8%伸びて462億ドルとなった。 最近発表された「Australian Transport Statistics 2008」によると、運輸部門が2006/07年度のオーストラリアの国内総生産の4.63%を増やしたとしている。 2007年8月までの過去12ヶ月間で運輸部門の雇用が6%伸びて50万人となった。 昨年オーストラリアは航空貨物と海上貨物をあわせて7億3,400万トンの国際貨物を取り扱った。 それらの貨物の総額が3,620億ドルとなり、前年より10.2%増加した。 海上貨物が貨物全体の比率を高め7億3,300万トンとなっているが、インフラへの投資は依然遅れている。 統計では、2006/07年度には総額154億ドルが運輸インフラに充てられているが、その4分の1以下しか港湾や鉄道インフラに振り分けられていない。 (Source: LLDCN, 19/06/08 "Transport sector grows by 6%, cargo value up 10%")
06月18日2008年 燃料価格の高騰で、NZへの寄港を取り止め − CMA CGM
  燃料価格の高騰は船会社にも影響している。 CMA CGMは、ニュージーランドへの”NEMO”サービスを見直し、8月から同社の船はニュージーランドへは行かず、ブリスベンで折り返すことになった。 同社は、燃料費の削減とスケジュールの効率化を考え、ニュージーランドのタウルンガ港と南アフリカのリトルトンの寄港を取り止めることを発表した。 これより、”NEMO”サービスを利用するニュージーランドからの貨物は、ANLの”Butterfly”サービスや”Kiwi”サービスなどによってオーストラリアまで輸送されることになる。 ニュージーランドに寄港しないことで、シドニーとブリスベンの荷主にとっては北行きの航海日数が2週間早くなり、また新しくフリーマントル港への寄港が加わった。 (Source: LLDCN, 11/06/08 "NEMO service to bypass New Zealand as fuel costs bite")
06月18日2008年 パシフィック・ナショナルがタスマニア州の鉄道事業から正式に撤退
  パシフィック・ナショナルが、タスマニア州の鉄道事業から合法的に撤退することが決まった。 タスマニア州のジム・コックス前インフラ相は、「パシフィック・ナショナルとタスマニア州政府との契約の中には、撤退の条項も含まれている」と話した。 パシフィック・ナショナルは先週、タスマニア州での鉄道事業からの撤退を表明していた。 コックス前インフラ相は今年の1月まで、この件について担当していた。 コックス前インフラ相は、「昨年12月の法的助言ABCは、パシフィック・ナショナルが石炭輸送の契約を失ったのが撤退の原因としている。 コックス前インフラ相の後任のグラエム・スターゲス現インフラ相は、「契約上では、パシフィック・ナショナルは事前の猶予期間を設けなければならない。 同社は、鉄道事業の売却を発表したが、猶予期間を発表していない。 タスマニア州政府は、老朽化した鉄道ネットワークの改修のために、すでに1,800万ドルを拠出している」と話した。 (Source: ABC, 16/06/08 "Pacific National has the green light to walk away")
06月18日2008年 冷凍アガリクス茸の輸入を禁止 − 豪検疫検査局
  オーストラリア検疫検査局(AQIS)は、ニュージーランド以外のすべての国からの冷凍アガリクス茸(Agaricus mushrooms)の輸入を一時禁止することを発表した。 実施は2008年7月1日からで、これ以降の輸入は認められなくなる。 この件についての問い合わせは、AQIS Plant Quarantine Program (メールアドレスplantquar@aqis.gov.au)まで。 (Source: AQIS, Public Quarantine Alert PQA0560, "Revised conditions for frozen Agaricus mushroom imports into Australia")
06月18日2008年 小麦を輸出する海上コンテナーの数が不足 − アデレード
  アデレードの日刊紙アドバタイザー紙の昨日の報道によると、オーストラリアの小麦輸出業者は、食品輸送に適する海上コンテナーの数が不足していて、規制が緩和され小麦を海上コンテナーで輸送できることになった恩恵を受けられなくなっている。 一方、今まで唯一小麦輸出の輸送手段であったバルク船の費用が急上昇している。 アデレード港の荷役会社DPワールド社のコマーシャル・マネージャーのピーター・ギャフニー氏はアドバタイザー紙に対し、「小麦は、南オーストラリア州での海上コンテナー輸出において、これから台頭していく可能性がある品目である。 過去30年間はワインがコンテナー輸送の第1位の品目であったが、今後5年間で穀物のコンテナー輸送がトップの地位を占めることになり、それに加えて、アデレード港から輸出される量の40%に相当する穀物がアデレードからメルボルン港を経由して輸出されることになる。 問題は、南オーストラリア州での海上コンテナーの在庫数が不足していることである」と話した。 穀物輸出業者のABBグレイン社の広報担当者は、「南オーストラリア州の海上コンテナーの不足は、穀物輸出業者にとっては、すぐに大きな問題にはならない。 現在当社は、シドニー南西部のミントに加工施設を建設中である。 シドニーには多くの海上コンテナーの在庫があり、アジアに空のままコンテナーを返送している。 このような状況により、アデレードで海上コンテナーを見つけるよりも、シドニーから穀物をコンテナーで輸送することが容易である」と話した。 (Source: LLDCN, 11/06/08 "No boxes here? Let's move to Sydney!")
06月18日2008年 生体牛運搬船が海賊に襲われる − セレベス海  
  オーストラリアへ向かう生体家畜運搬船が、先週末フィリピンとインドネシアの国境近くのセレベス海で海賊に襲われた。 オーストラリアのブルームに向かっていたフィリピン船籍の”Hereford Express”号は、海賊による発砲の被害を受けフィリピンのダバオ港に修理のために急遽向かった。 1982年に建造された5.634トンの同船は、土曜日にミンダナオ島の南部ゼネラル・サントスにオーストラリアからの生体牛264頭を輸送したところであった。 フィリピンの沿岸警備隊によると、同船が日曜日に夜、ブルーム向けてゼネラル・サントスを出港した数時間後、銃で武装した2隻のモーターボートが”Hereford Express”号を襲った。 同船は停止せずに航行を続け、海賊はあきらめるまで発砲を続けた。 幸い乗組員22名には怪我はなかったが、船体に銃弾の跡が残り、操舵室の窓のガラスが割れ、一部の通信機器に被害があった。 同船はブルームからフィリピンとインドネシアの間を定期的に運航している。 (Source: LLDCN, 12/06/08 "Livestock carrier outruns pirate attack")
06月18日2008年 豪ハルフォード・インターナショナルを買収−NZメインフレイト社
  ニュージーランドの大手ロジスティック企業メインフレイト社は、オーストラリアの貨物輸送・ロジスティックス企業のハルフォード・インターナショナル社を2,100万ドルで買収することを発表した。 メインフレイト社は、ハルフォード社のすべての株式を取得出来るコールオプション(指定期間内の指定価格での買付権利)に署名し、この権利を来月行使することにしている。 買収価格は、今年度のハルフォード社の純利益の6倍とし、その80%は買収完了時に、残りは2年間にかけて支払われる。 メインフレイト・グループのドン・ブレイド社長は、「我々はハルフォード社の企業精神や能力を高く評価しており、ハルフォード社のチームがメイフレイト・ファミリーに加わることを歓迎する」と話した。 ハルフォード社は、オーストラリアとニュージーランドに6ヶ所の事務所があり、日本、ドイツ、アジア、アメリカを含めた世界中に代理店のネットワークを持っている。 今年度(6月期)の売り上げは6,500万ドル以上と予想されている。 (Source: LLDCN, 11/06/08 "Mainfreight to buy Halford for $21m")
06月11日2008年 昨年の豪州国際空港の貨物取扱量が76万トン以上で過去最高
  オーストラリアの国際空港は昨年、記録的な旅客数だけでなく、76万トン以上の航空貨物も取り扱った。 2007年の定期国際線航空会社による航空貨物は、2006年より2%増えて76万1,687トンとなった。 輸入貨物は前年より 2.8%増えて45万2,812.7トンとなり、輸出貨物は0.9%増えて30万8,874.4トンとなった。 ちなみに、2006年の航空貨物量は、2005年より7.5%増えて70万8,668トンであった。 今日発表されたアンソニー・アルバニーズ運輸相による《International Scheduled Air Transport 2007》の報告書は、貨物航空会社6社を含めたオーストラリアに定期的に運航する航空会社55社を網羅している。 昨年貨物航空会社6社は、定期航空会社による全輸入貨物量の29.2%を占め、輸出は14.2%を占めた。 輸入と輸出を加えた全貨物量の23.1%を輸送した。 カンタス航空は昨年、11万1,961.5トンの輸入貨物、7万1,382.1トンの輸出貨物を取り扱っている。 カンタス航空のアメリカからの輸入貨物が2万6 793.9トンとなり同社では最大の路線で、2位はシンガポールからの1万8,676.9トン、3位はニュージーランドからの1万8,122.6トンとなっている。 シンガポール航空の2007年のオーストラリアへの輸入貨物は5万9,615.5トンとなり、輸出貨物は5万3,327.2トンとなっている。 またマレーシア航空の輸入貨物は4万4,407.2トンで、輸出貨物は1万6,463トンとなった。 キャセイ・パシフィック航空の輸入貨物は3万6,535.5トンで、輸出貨物は2万8,376.6トン。 エミレーツ航空はニュージーランド・シンガポール・タイ・UAEからの輸入貨物の合計が3万4,531.8トンとなり、輸出貨物は3万3,502.5トンとなった。 2007年のクアラルンプール/メルボルン間の航空貨物は、2006年の1万7,316トンより27%%増えて2万2,129トンとなり、クアラルンプール/シドニー間の航空貨物も、2006年の2万1,098トンから25%増えて2万6,375トンとなった。 (Source: LLDCN, 06/06/08 "A bumper year for handling international airfreight")
06月11日2008年 韓国の現代商船がオーストラリアへの運航を再開
  韓国の現代商船(Hyundai Merchant Marine = HMM)は、オーストラリアへのサービスを Hyundaiのブランド名(HMMA)で再び始める計画を明らかにした。 HMMAは7月1日より、シドニー、ブリスベン、メルボルン、アデレードから運航開始する。 (Source: LLDCN, 06/06/08 "Hyundai confirms Australian changes")
06月11日2008年 IATAがACCCに現在の貨物タリフ・システムの適用延期を要請
  国際航空運送協会(IATA)は、新しい《インターライン精算運賃プログラム》に関して加盟航空会社による郵送での投票で決着がつかなかったことを受けて、オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)に、現在のIATA貨物タリフ・システムを9月30日まで延長するように申請した。 IATAの貨物タリフ・システムに対する認可は6月30日に期限が切れ、現在オーストラリア発着に適用されている貨物タリフ・システムは無効となる。 IATAは、オーストラリア路線から現在の貨物タリフ・システムを撤廃するために十分な時間を確保するために今回ACCCに申請した。 一方、ACCCはIATAからの申請に対し、国内や海外の関係者からの意見を求めることにしている。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 06/06/08 "ATA seeks ACCC tariff extension")
06月11日2008年 コールド・チェーン輸送のPure Logistics社に管財人が指名される

  法廷会計士事務所のKordaMenthaが、経営不振のコールド・チェーン輸送・保管のPure Logistics社の管財人に任命された。 Pure Logistics社は、全国的に温度調節可能な輸送業務と、冷蔵・冷凍貨物の保管業務を行なっていた。 KordaMenthaによると、担保権を保有する債権者が、Pure Logistics社と経営を立て直すための協議を行なった後、管財人を指定した。 KordaMenthaの代表のヤナ・ロバートソン氏は、「我々の主な目的は、経営不振に陥った事業を売却し、今後も同事業を継続していくことである。 すでに買収に興味を持つ多くの企業と話をしている。 我々にとって重要なことは、現従業員や顧客を、今後も従業員や顧客に対して責任を持ってくれる新しいオーナーにスムーズに移行することである」と話した。 Pure Logistics社のコールド・チェーン輸送部門では、360人の従業員と100人の契約業者がいる。 (Source: AAP, 04/06/08 "Pure Logistics falls into administration")

06月11日2008年 北京オリンピック・パラリンピックのロジ業務を担当−シェンカー
  シェンカー オーストラリア・ニュージーランド社は、今年北京で開催されるオリンピックとパラリンピックへのロジスティック・サービスを提供すると発表した。 同社によると、オーストラリアとニュージーランドのオリンピック・パラリンピック委員会、放送局チャンネル・セブンやほかの放送局の放送機材、競技選手へのユニフォーム提供業者、その他の報道機関などのロジスティック業務を担当するとしている。 同社の親会社であるDB Schenkerが、オーストラリアとニュージーランドの顧客のために、世界中の拠点から、競技選手の用具、放送機器、医療品、食品、セーリング備品、そのほかの大量の貨物を取り扱うことになる。 オリンピックとパラリンピックに必要なすべての貨物は、DB Schenkerによる航空貨物、海上貨物、陸上貨物サービスによって、北京を始め、セーリング競技会場の青島、乗馬競技会場の香港などの各競技会場に輸送される。 安全で確実な輸送を行なうために、北京にあるDB Schenkerの倉庫は、厳重なセキュリティーが施され、週7日、1日24時間の警備体制となっている。 シェンカー オーストラリア・ニュージーランド社は過去にも、2000年のシドニーオリンピック、パラリンピック、2006年のメルボルンでのコモンウェルス・ゲームでもロジスティック・サービスを提供している。 (Source: SCR, 03/06/08 "Schenker group helps Australasian Olympics effort")
06月04日2008年 業績好調、豪州での今後の投資効果に期待−NZメインフレイト社
  ニュージーランドの国際ロジスティックス企業メインフレイト社は、「今年度の純利益が83%増えて1億160万NZドルになり、そのほとんどがニュージーランドでの利益と資産の売却益によるもの」と話した。 しかし、オーストラリアでの業績は経費の拡大により抑制された。 同社のドン・ブレイド社長は、「海外での事業は今後の成長に期待している。 オーストラリアの上半期の利益は増加した経費により抑えられた」と話した。 傘下のレップ社とパン・オリエント社は、売り上げが前年の7億5,820万Nドルから20.2%増えて9億1,170N万ドルとなり、メインフレイト社に6,050万NZドルの利益をもたらした。 また同社は、「第4四半期の業績は前年同期より改善し、EBITDA(税引前利益に支払利息と減価償却費を加算)は19.5%増加した。 我々のすべての事業は好調で利益に貢献しているが、オーストラリアでの事業は将来の成長に向けた経費が増加した。 オーストラリアでの売り上げは19.2%伸びて1億4,870万ドルとなっているが、昨年新しい倉庫を4棟発注し、オーストラリアでの倉庫面積を35%増やして9万3,000uとした。 これにより、ディストリビューション事業のマーケット・シェアーが上がり、年間売り上げが1,400万豪ドル増加した」としている。 (Source: LLDCN, 02/06/08 "Mainfreight waits on Australian investments to bear fruit")
06月04日2008年 フリーマントル港の従業員が窃盗などの容疑で逮捕
  西オーストラリア州の汚職・犯罪委員会による7ヶ月間の調査の結果、フリーマントル港の現職の従業員3人と元従業員1人が起訴された。 56歳の元従業員は、窃盗、違法な植物の販売目的での所持と栽培など19件の容疑で逮捕された。 またこの元従業員の息子も麻薬の罪で起訴された。 今回の同委員会の調査で合計30件の犯罪が明らかになった。 現職の3人の従業員も、船の航行援助に使用するソーラー・パネルなどを含む港湾当局の資産を盗んだ窃盗の容疑で起訴された。 今回の調査は昨年10月にフリーマントル港湾公団からの依頼により、同委員会が調査を開始していた。 (Source: LLDCN, 02/06/08 "Fremantle workers charged with stealing from port")
06月04日2008年 税関の輸入許可取得せず貨物を動かし罰金−西オーストラリア州
  パースの裁判所は、豪税関の監督下にある貨物を無断で移動したとして、西オーストラリア州の企業に5万5,000ドルの罰金を命令した。 Pacific Sports Marine (PSM)社と同社の取締役は、2006年4月にアメリカからフリーマントル港に到着した12隻のパワー・ボートと2隻の豪華船舶に関連する10件の罪に対して有罪の判決を受けた。 5月28日パースの裁判所は、PSM社と同社の取締役に対し、税関の輸入許可を受けずに、また貨物運賃や諸料金を支払いをせずに8隻の船をフリーマントル港から無断で移動したとして、罰金3万ドルと経費2万5,000ドルを支払うように命じた。 調査に当たったリチャード・ジャネツコ氏は、「今回の罰金は、すべての輸入業者に対して、税関法に従わなければならないことを再認識させることになった。 豪税関は、オーストラリアに輸入される輸入許可を受けていない貨物の移動を制限しており、定期的に検査している。 我々の仕事は、違法な商品や有害な商品の輸入から社会を守り、関税や関係する税金を徴収することである」と話した。 (Source: LLDCN, 30/05/08 "Fines for moving cargo under Customs control")
06月04日2008年 高性能のレーザー・ポインターを輸入禁止 − 連邦政府
  連邦政府は、空港へ着陸しようとする旅客機を標的にする高性能のレーザー・ポインターを輸入禁止すると発表した。 ボブ・ディーバス内務相は、「今回の新しい規則では、100万ワット以上のレーザー・ポインターを輸入すると違法となる。 各州政府には、今回の連邦政府の決断を支援するような、同様の全国的に統一された規則を早急に検討してもらいたい。 私はすでに、各州の警察相に、正当な理由がなく100万ワット以上のレーザー・ポインターを所持すると、罰金や懲役刑となる法律を施行するように手紙を出している」と話した。 今回の禁止措置は、シドニー空港に着陸しようとする旅客機のコックピットに、パイロットが視覚を奪われる可能性がある強力なレーザー・ポインターが当てられた事例が連続して発生したことによるものである。 ある事例では、4つのレーザー光線が同時に旅客機に当てられ、パイロットが着陸することが困難になったことがあった。 ディーバス内務相は、「測量技師、天文学者、建設・鉱山関係者などが正当に使用する場合には、申請すれば例外として所持することが許可される」と話した。 連邦政府によるレーザー・ポインターの輸入禁止は7月1日から始まり、各州の警察相たちは6月13日にこの件について協議することになっている。 (Source: AAP, 29/05/08 "Importing high-intensity lasers banned")
06月04日2008年 4月の輸出コンテナー取扱量が過去最高 − メルボルン港

  メルボルン港湾公団(PoMC)は、4月のコンテナー取扱量が、過去最高の記録となった輸出が貢献して大幅に増加したと発表した。 4月のコンテナー総取扱量が前年同月比で12.7%増えた。そして、4月までの過去12ヶ月間の取扱量が過去最高の223万個(teu)となり、前年同期比で6.9%増加した。 輸出コンテナーだけを見ると、4月は6万5,654個(teu)で、3月より15.3%、前年同月より10.9%増えている。 同公団は、「干ばつの中での今回の好成績は、ビクトリア州経済の成長を反映するものであり、メルボルン港が17年間連続して取り扱い量が伸びていくさきがけとなるものである」としている。 同公団のスティーブン・ブラッドフォードCEOは株主の集まりで、今回の業績を発表し、「昨年、メルボルン港はオーストラリアの港で始めて、12ヶ月間で200万個(teu)のコンテナーを取り扱った。 メルボルン港は、ビクトリア州の需要な経済的資産のひとつである。 我々は人口の増加にともない貿易量が増えるのに対処するための水路浚渫プロジェクトを通して、この好調な業績を積み上げて行きたい」と話した。 (Source: LLDCN, 30/05/08 "Port of Melbourne boasts record exports")